東京都港区北青山には駐日ブラジル大使館や秩父宮ラグビー場などの世界的な規模の施設が多く存在しています。そのことから世界の文化を知る機会が多い地となっていますが、世界と比べると日本はまだまだ歯科への意識が低いことをご存じでしたでしょうか。歯の寿命が長い国と言われるスウェーデンでは定期予防・クリーニングの受診率が約90%に対し、日本は約2%とごくわずかです。
歯科医療の先進国とも言われるアメリカでも受診率は約80%ですので、日本人の歯科への意識はまだまだだといえます。海外ではキレイな歯が一種のステータスとされることを考えると、日本では時に出っ歯であることがチャームポイントになるのは独特な文化なのかもしれません。さらに、歯科治療の考え方にも違いがあります。悪いところを治す日本に対し、歯が出来るだけ長くもつことを治療の目標としている北欧は80歳の時には自分の歯が21本も残っているのです。そこで、自分の歯が20本ある80歳の方と自分の歯が20本無い80歳の方を対象に人生の楽しみを聞いたデータを見てみました。すると、20本自分の歯が残っている人は旅行やスポーツ、趣味などアクティブに活動することを楽しみだと回答しています。ところが、自分の歯が20本も残っていない方は室内でのテレビや家族団欒を好み、仕事が人生の楽しみだと回答する人数は半数以下となりました。自分の歯を失ってしまうことは食事にも制限が出てきて、体力の低下につながり、なかなか外に出ようという気持ちにさせてくれないようです。あなたの歯は今どのような状態ですか。80歳の時には自分の歯が何本残っているでしょうか。ぜひ歯科での定期予防や治療を受けてみてください。